みなさん。
乙一さんって知ってますか?
ホラーっぽい。怖いんだけど切ない。暗いんだけど優しい。みたいなお話を書く作家さんです。
僕が天才だな~と思う作家さんの一人です。
で、大ファンなのについ最近知った事実が・・・
乙一は別名義でいくつか作品を出している!!
乙一さんは天才ゆえ、同一人物が書いたの!?っていうくらい作風が違うお話を書きます。
切ないいいお話を書く乙一を「白乙一」。グロテスクなホラーを書く乙一を「黒乙一」なんて言ったりします。
それでも、もっと爽やかでいいお話や、もっともっとグロテスクなお話を乙一名義で書くのはいかがなものか?と思ったのでしょうか???
ホラーっぽい小説を「山白朝子」と。爽やかな小説を「中田永一」と名前を分けて書いていると、最近知ったしだいであります・・・
で、前置きが長くなってしまいましたが、先日読み終わったのが・・・

【くちびるに歌を】 中田永一
内容紹介
青春小説の新たなるスタンダードが文庫化!
長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。
それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。
一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。
提出は義務づけていなかったこともあってか、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた–。
【編集担当からのおすすめ情報】
著者の中田永一さんは、乙一さんの別名義でもあります。
帯には、アンジェラ・アキさんの推薦コメントが入る予定です。
解説は、作家のねじめ正一さんが執筆されています。
内容(「BOOK」データベースより)
長崎県五島列島のある中学校に、産休に入る音楽教師の代理で「自称ニート」の美人ピアニスト柏木はやってきた。ほどなく合唱部の顧問を受け持つことになるが、彼女に魅せられ、男子生徒の入部が殺到。それまで女子部員しかいなかった合唱部は、練習にまじめに打ち込まない男子と女子の対立が激化する。一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「手紙~拝啓十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課した。そこには、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた。青春小説の新たなるスタンダード作品、文庫化!
読んでみて、第一印象は、「乙一さんとは別物!!」でした。
ただ誤解がないように言っておくと、別物だから面白くないというのではありません。
内容については、読む楽しみがなくなっちゃうので書きませんが、めっちゃ面白かったですよ。
乙一さんのあのなんとも言えない、暗くて、閉鎖的で、切なくて・・・っていうものを期待しちゃうと拍子抜けですが、
そこはやはり新鋭作家「中田永一」の小説というスタンスで読むべきでしょう!!そういう目で見ると、ものすごく万人受けするいい小説ですよ。
読書マニアじゃなくても、存分に楽しめると思うよ!!
こんなにいい季節だもの。晴れた日の公園のベンチなんかで、春風に吹かれながら本を読む・・・なんてのもいいのでは??
