結論：無印良品 植物発酵液薬用スカルプシャンプーはこんな人に向いている
いきなり結論からいくぞ。
無印良品 植物発酵液薬用スカルプシャンプーのメリット・デメリットを紹介していく。
時間がない方はここだけ見てくれよな。
✨メリット
・低刺激な洗浄成分で敏感肌でも使いやすい
・抗炎症作用のある成分で、フケかゆみなどの頭皮ケアに特化している
・低刺激だがほどほどの洗浄力はあるので、メンズも使いやすい
・柑橘系の爽やかな香り（弱め）なので、家族全員で使いやすい。
⚠デメリット
・頭皮ケアに特化しているので、補修成分が弱い（ダメージ毛には向かない）
・ドラッグストアで買えない
・リニューアルして価格が高くなった（400ｍｌ/1.500円前後）
結論：頭皮にトラブルがある人にはすごく良いシャンプーだ。
逆に言うとそれ以外の人が使うメリットはないな。
「とにかく強い洗浄成分で皮脂を落として」っていう安物によくあるタイプのものではなく、程よい洗浄力がありつつも低刺激という、高級シャンプー仕様の成分になっている。
ただ、有効成分に抗炎症作用を持つ成分を配合した、医薬部外品商品なので、他の無印シャンプーと比べてちょっと高いよ。
フケ痒みなど頭皮の悩みがとくにない人は、化粧品登録の他の無印シャンプーを選ぶべきだな。
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実際使ってみた レビュー
レビュー1 香りは？
爽やかなすっぱい柑橘系の香りだ。
メンズも使いやすいよね。
甘い香りが好きな女性は向かないな。
レビュー2 泡立ちは？
泡立ちはいいよ
モコモコの泡で気持ち良く洗えるな。
まあ泡立ちなんて品質にはなんも関係ないけどな。
レビュー3 肝心の使用感・洗い上がりは？
使用感はキシみ・ゴワつきは感じられなかったな。
乾かした後は、ふんわりボリュームが出るかんじだ。
メンズや細毛の方に向いてるな。
逆にボリュームを抑えたい人や、ダメージ毛の人には向かないな。
５日間使ってみて
俺は安いシャンプーを使うと絶対頭が痒くなるんだけど、これはならなかったな。
もちろんフケも出なかった。
頭皮をすっきり洗えたかんじがして、ボリュームは出やすくなったよ。
ただツルツルしっとりってかんじではないので、ダメージ毛や、ボリュームを抑えたい人には向かないな。
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成分を全力解析
無印良品 植物発酵液薬用スカルプシャンプーの成分はこんなかんじだ。
有効成分：グリチルリチン酸２Ｋ
その他の成分：水、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ラウロイルメチル－β－アラニンＮａ液、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンＮａ、１，３－プロパンジオール、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ポリグリセリル、酵母エキス－１、大豆たん白水解物－２、Ｎ－［２－ヒドロキシ－３－［３－（ジヒドロキシメチルシリル）プロポキシ］プロピル］加水分解大豆たん白、ツボクサエキス、カモミラエキス－１、ウメ果実エキス、グレープフルーツエキス、コンフリーエキス、シャクヤクエキス、茶エキス－１、チンピエキス、ブドウ葉エキス、ホップエキス、オレオイルフィトスフィンゴシン、アラニン、アルギニン、Ｌ－グルタミン酸ナトリウム、セリン、プロリン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液、メントール、ＢＧ、１，２－ペンタンジオール、グリセリンエチルヘキシルエーテル、オレイン酸ＰＯＥ（２０）ソルビタン、ＰＯＥ硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、クエン酸、クエン酸Ｎａ、香料
※「医薬部外品」なので非常に分かりにくい成分表だが、黄色いところがシャンプーの「命」洗浄成分だぞ。
※医薬部外品と化粧品の成分表の違い・・・
①医薬部外品は、有効成分とその他の成分を分けて表示
②医薬部外品は、必ずしも多い順に表示しなくてもいい
③そもそも表示名が違う
（ややこしい・・・・・）
洗浄成分の解析
それではまずシャンプーの「命」、洗浄成分を細かく解説していくぞ。
メイン洗浄成分 ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液（コカミドプロピルベタイン）
両性イオン界面活性剤。
ありきたりな普通の洗浄成分だ。
洗浄力も普通くらい。泡立ちはいいよ。
ベビーソープに使われるくらい安全な成分ではあるよ。
サブ洗浄成分 ラウロイルメチル－β－アラニンＮａ液（ラウロイルメチルアラニンNa）
これは上質なアミノ酸系洗浄成分。
洗浄力はマイルド。
もちろん皮膚刺激もほとんどない。
特筆すべきは、洗浄成分でありながらコンディショニング効果があること。
しっとりサラサラの質感を付与してくれるぞ。
サブ洗浄成分 ヤシ油脂肪酸メチルタウリンＮａ（ココイルメチルタウリンNa）
こちらも上質なアミノ酸系洗浄成分。
程よい脱脂力があるよ。
皮膚刺激はほとんどない。
きめ細かい泡質のバランスが良い洗浄成分だな。
洗浄成分まとめ
スカルプシャンプーにありがちな、「とにかく強い洗浄成分で皮脂を落とせばいいんでしょ」というものとは一線を画する。
低刺激でありながら、程よい脱脂力もあるよ。
ただ逆に言うと、もの凄いオイリーさんには物足りないかも知れないな。
俺は、素晴らしい洗浄成分だと感じたぞ。
整肌・育毛成分の解析
洗浄成分はマイルドながらもそこそこの脱脂力を持つ素晴らしいものだったな。
では整肌・育毛の成分はどうだろう？
細かく解説していくぞ。
抗炎症成分 グリチルリチン酸２Ｋ
炎症を抑える効果のある成分だな。
皮膚刺激を緩和する効果もあるぞ。
アレルギー性皮膚炎や、肌荒れの引き金となる「ヒアルロニターゼ」の活性を阻害する作用が認められているんだ。
▼2016年に丸善製薬によって検証結果が報告されているな。
– in vitro：ヒアルロニダーゼ阻害作用 –
所定濃度のグリチルリチン酸2Kを溶解した酢酸緩衝液に、ヒアルロニダーゼ溶液を加えて反応させた後に、様々な処理を行った後に波長585nmにおける吸光度を測定し、ヒアルロニダーゼ阻害率を算出したところ、以下のグラフのように…
グリチルリチン酸2Kは、濃度依存的なヒアルロニダーゼ阻害作用を示した。
このような検証結果が明らかにされており、グリチルリチン酸2Kにヒアルロニダーゼ阻害作用が認められています。
グリチルリチン酸2Kは、抗アレルギー作用および慢性・急性の皮膚炎抑制作用を有することから医薬品の消炎点眼薬や外用薬に用いられており、配合上限内において医薬品成分として化粧品にも配合が認められているため、抗アレルギー・炎症抑制目的で様々な製品に使用されています。
化粧品成分オンラインより引用
頭皮ケア成分 プロパンジオール
頭皮の角質層の水分量を増加させる保湿成分だな。
2009年に岩瀬コスファおよびデュポンによって検証結果が報告されているぞ。👇
– ヒト使用試験 –
ヒト前腕内側部に10%多価アルコール水溶液と比較対照として精製水のみをそれぞれ5μL/c㎡塗布し、塗布前および塗布5分から60分後の角層コンダクタンス(∗4)を測定し、塗布前のコンダクタンスを1として塗布後経時的に得られたコンダクタンスの変化割合をもとめたところ、以下のグラフのように、
10%プロパンジオール水溶液の塗布は、塗布直後においては多価アルコールの中で最も角層水分増加量を向上させ、その後はPGやBGと同様に経時的に水分量は緩やかに低くなる傾向を示した。
このような検証結果が明らかにされており、プロパンジオールに角層水分量増加による保湿作用が認められています。
各種植物エキス （ツボクサエキス、カモミラエキス－１、ウメ果実エキス、グレープフルーツエキス、コンフリーエキス、シャクヤクエキス、茶エキス－１、チンピエキス、ブドウ葉エキス、ホップエキス）
このシャンプー各種豊富な植物エキスが配合されている。
すべて頭皮の保湿・エイジングケアにかんするものだな。
一番多く配合していると思われる「ツボクサエキス」を例に挙げると、「コラーゲン産生促進による頭皮のエイジングケア」や「バリア機能修復効果」などがあるぞ。
2005年にコーセーによって検証結果が報告されているな👇
– in vitro： コラーゲン産生促進作用 –
培養ヒト新生児由来線維芽細胞に0.1%となるようツボクサエキス（70%エタノール抽出）を添加した後、培養・処理した。
タンパクを分離・染色し、同時にコラーゲンの面積を測定して産生量とみなし、対照に対するコラーゲン産生率を算出したところ、以下のグラフのように…
ツボクサエキス（70%エタノール抽出）は、コラーゲン産生を促進する作用が認められた。
– ヒト使用試験 –30名の被検者のうち15名の被検者（35-59歳）のうち15名に0.5%ツボクサエキス（70%エタノール抽出）配合クリームを、残りの15名にツボクサエキス未配合クリームをそれぞれ1日2回3ヶ月間にわたって塗布してもらった。
評価方法として「有効：肌のシワが目立たなくなった」「やや有効：肌のシワがやや目立たなくなった」「無効：使用前と変化なし」の3段階で3ヶ月後に判定したところ、以下の表のように…
試料 被検者数 肌のシワに対する評価 有効 やや有効 無効 ツボクサエキス 15 9 4 2 クリームのみ 15 0 1 14
ツボクサエキス（70%エタノール抽出）配合クリーム塗布グループは、未配合クリーム塗布グループと比較して肌のシワを改善することが明らかとなった。
このような試験結果が明らかにされており、ツボクサエキスにコラーゲン産生促進による抗シワ作用が認められています。
整肌・育毛成分まとめ
まさに頭皮ケアに特化したシャンプーだな。
余計な補修成分などは配合されていない。
逆に言えば、ダメージ毛、乾燥毛の方なんかは使えないな。
フケ痒みなど頭皮トラブルを抱えてる方に向いていると言えるな。
ついでにコンディショナーもチェック
有効成分：グリチルリチン酸２Ｋ
その他の成分：水、セテアリルアルコール、エチルヘキサン酸セチル、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、セバシン酸ジエチルヘキシル、酵母エキス－１、大豆たん白水解物－２、Ｎ－［２－ヒドロキシ－３－［３－（ジヒドロキシメチルシリル）プロポキシ］プロピル］加水分解大豆たん白、ツボクサエキス、カモミラエキス－１、ウメ果実エキス、グレープフルーツエキス、コンフリーエキス、シャクヤクエキス、茶エキス－１、チンピエキス、ブドウ葉エキス、ホップエキス、オレオイルフィトスフィンゴシン、アラニン、アルギニン、Ｌ－グルタミン酸ナトリウム、セリン、プロリン、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液、ミリストイルメチル－β－アラニン、ＢＧ、１，２－ペンタンジオール、１，３－プロパンジオール、硬化油、セバシン酸ジエチル、クエン酸Ｎａ、乳酸、グリセリンエチルヘキシルエーテル、香料
コンディショナーもシャンプーと同様、頭皮に特化したものになっているな。
普通のトリートメントはダメージを補修するために、髪に皮膜を貼る成分（カチオン界面活性剤やシリコーン）が含まれている。
そのため、地肌には付けちゃダメと言われるんだな。（カチオン界面活性剤は刺激がある）
だがこのコンディショナーはそういう皮膜成分が入っていない。
代わりに「抗炎症成分」や、「頭皮の保湿・エイジング成分」がふんだんに配合されている。
頭皮のためのコンディショナーと言えるな。
ダメージ毛やボリューム・クセを抑えたい方は使えないな。
無印良品 植物発酵液薬用スカルプシャンプーまとめ
・香りは爽やかな柑橘系（すっぱい）
・洗浄力はほどほど
・泡立ちはいい
・フケ痒みに悩む方に特化したシャンプー（女性も使いやすい）
・逆にフケ痒みなど頭皮トラブルがない方には意味がない
頭皮トラブルを抱えた方に特化したシャンプーだな。
ただ、有効成分は「抗炎症成分」のみ。
殺菌成分が入ってないぶん、ライトな症状の方向けだと言えるな。
症状が深刻な方は殺菌成分配合のスカルプシャンプーを使った方が良いよ。
今現在なんの頭皮トラブルもない方は、せっかくバランスのとれている常在菌が殺菌成分によって、そのバランスが崩れてしまう可能性がある。
とくにフケなどが気にならない方は、殺菌作用のないシャンプーをおすすめするぞ。
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深刻な薄毛の悩みには、専門的なケアを
「でも、シャンプーだけじゃ薄毛は解決しない…」
そう考えている人もいるでしょう。美容師として、僕もそう思います。シャンプーはあくまで「頭皮環境を整える」ためのもの。もし薄毛が進行しているなら、発毛剤やクリニックでの治療も視野に入れるべきです。
