結論:リグロ(REGRO)はこんなシャンプー
そこそこ安い(320ml/1200円前後)わりに、上質な洗浄成分のシャンプーだ。
メンズシャンプーは「とにかく強い洗浄成分で皮脂を取る」というものが本当に多い。
しかし皮脂は取り過ぎると、逆に過剰に出る。
皮脂と常在菌のバランスが大事なんだな。
リグロは3000円台のシャンプーにも使われるような、高価で上質な洗浄成分を配合している。
その点は本当に素晴らしいと感激したぞ。
ただ値段との兼ね合いもあるので仕方ないが、その他の「頭皮ケア成分」などはかなり微妙だ。
殺菌効果のある有効成分も含んでいるため、常在菌のバランスを崩してしまう可能性もある。
過剰なフケや、頭皮のニオイに悩んでいる方は試してみる価値はあるな。
実際使ってみた レビュー
レビュー1 香りは?
甘いけど、ちょっと独特な香りだな。
純粋に「良いにおい!」とは言いにくい不思議な香りだ。
けして臭いわけではないよ。
レビュー2 泡立ちは?
ちょっと水っぽいな。
ワックスをつける方などは、2度洗いが必要になるな。
まあ泡立ちなんて品質にはなんも関係ないけどな。
現に「ラウレス硫酸」などの安いシャンプーの方が泡立ちは良いしな。
レビュー3 肝心の洗い上がりは?
洗浄成分が優しいわりに、スッキリ、ふわっと系の洗い上がりだ。
軽度のフケや、頭皮のニオイが気になるメンズは試してみる価値はありそうだぞ。
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成分を全力解析

リグロの成分はこんなかんじだな。
<有効成分>
イソプロピルメチルフェノール、グリチルリチン酸ジカリウム
<その他の成分>
ヤシ油脂肪酸アシルグリシンK液、N-ヤシ油脂肪酸アシル-DL-アラニントリエタノールアミン液、アルキルグリコシド、DPG、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸カリウム、濃グリセリン、ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、塩化ナトリウム、オウバクエキス、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、フェノキシエタノール、l-メントール、香料、パラベン、水酸化カリウム、海藻エキス(1)、カモミラエキス(1)、クエン酸、エデト酸塩、BG、エタノール、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、ビワ葉エキス、コンフリーエキス、無水エタノール、粘度調整剤
※「医薬部外品」なので非常に分かりにくい成分表だが、黄色いところがシャンプーの「命」洗浄成分だぞ。
※医薬部外品とは・・・
①有効成分とその他の成分を分けて表示
②必ずしも多い順に表示しなくてもいい
③そもそも表示名が違う
(ややこしい・・・・・)
洗浄成分解析
まずはシャンプーの「命」、洗浄成分の解析をしていくぞ。
洗浄成分1 ヤシ油脂肪酸アシルグリシンK液
化粧品登録名「ココイルグリシンK]だな。
アミノ酸系の成分なのだが、他のアミノ酸系と違い、そこそこの洗浄力がある。
単体だと、キシみが出てしまうな。
逆に言えば、「女性の2倍とも言われるメンズの皮脂に対応した成分」とも言えるよな。
洗浄成分2 ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム液
化粧品登録名は「ココイルアラニンTEA」だな。
アミノ酸系の非常に高価な洗浄成分だ。
弱酸性で肌に優しく、しっとりとしたコンディショニング高価も併せ持つ優れた洗浄成分だ。
↑上の「ココイルグリシンK」の刺激を緩和する役割も果たしているよな。
N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸カリウム
化粧品登録名「ココイルグルタミン酸K」だな。
こいつも弱酸性でお肌に優しい成分だ。
洗浄力は弱いが、他の成分の刺激を緩和する効果もあるため、メイン洗浄成分の「ココイルグリシンK」の補助として配合されてるかんじだな。
洗浄成分まとめ

この価格帯で、アミノ酸系で統一された洗浄成分に興奮をおぼえたな。
そしてともすればマイルド一辺倒になりがちなアミノ酸系洗浄成分を、絶妙にメンズ用にアレンジしている。
低刺激かつそこそこの洗浄力。そしてサラサラに仕上げるコンディショニング効果も。
メンズには素晴らしいバランスの洗浄成分だと感じたな。
頭皮ケア成分を解析
頭皮ケア成分1 イソプロピルメチルフェノール
殺菌効果のある成分だな。
低刺激で安全な成分。
フケや頭皮のニオイが気になる方には有効な成分だ。
⚠ただ、すでに常在菌のバランスが良い方は、そのバランスが崩れてしまう可能性がある。
ニオイ・フケなどが気にならない方は、殺菌剤が入っていないものを選ぶようにしたいな。
※常在菌(善玉菌:日和見菌:悪玉菌)とは
善玉菌:日和見菌:悪玉菌の黄金比は、2:7:1と言われているんだ。
そのバランスが崩れると、乾燥したり、炎症を起こしたりするんだな。
雑菌の繁殖を抑える殺菌成分で、軟膏やクリームなどの外用薬やハンドソープ、ボディソープ、歯磨き剤などの医薬部外品、化粧品などに広く利用されています。
大正製薬HPより引用
広範囲の細菌やカビ等に平均的に作用し、低臭、低刺激で安全性が高いのが特徴です。
頭皮ケア成分2 グリチルリチン酸ジカリウム
炎症を抑える効果のある成分だな。
フケや頭皮の痒み、肌荒れが気になる方には非常に有効な成分だぞ。
グリチルリチン酸ジカリウムは「甘草」という植物から抽出される植物由来の成分です。
グリチルリチン酸ジカリウムは優れた消炎効果を持っており、肌荒れ防止、ふけ、かゆみ防止などを目的に配合されます。
岡田興産HPより引用
頭皮ケア成分3 オウバクエキス(オウバクリキッドB)
オウバクエキス・水・BG(1.3-ブチレングリコール)の複合成分
「抗菌作用」や「肌荒れ改善効果」があるぞ。
あの有名原料メーカー「一丸ファルコス」さんが販売しているな。
キハダの樹皮から抽出されたエキスでありベルベリンを機能性成分とします。ベルベリンには各種細菌への抗菌性が報告されています。
一丸ファルコスHPより引用
頭皮ケア成分4 ビワ葉エキス
「抗アレルギー作用」、「抗酸化作用」が期待できる成分だな。
俺はあまり植物エキスは信用していないんだが、このビワ葉エキスは、数々の実験結果が報告されているんだな。
【アレルギー】
1996年に一丸ファルコスによって報告されたビワ葉エキスのヒスタミンに対する影響検証ビワ葉エキスは、50%以上のヒスタミン遊離抑制作用を示した。
化粧品成分オンラインより引用
このような試験結果が明らかにされており、ビワ葉エキスにヒスタミン遊離抑制作用が認められています。
【アトピー】
アトピー性皮膚炎を有する女性患者18名(17-30歳)の顔に0.5%ビワ葉エキス配合W/O型(油中水型)軟膏を、また比較対照としてビワ葉エキス未配合の軟膏をそれぞれ1日2回(朝夕)2週間にわたって塗布し、2週間後に評価したところ、以下の表のように、
試料 症例数 顕著 有効 やや有効 無効 悪化 ビワ葉エキス配合軟膏 18 4 10 4 0 0 軟膏のみ(比較対照) 15 0 1 3 7 4 0.5%ビワ葉エキス配合軟膏の塗布は、アトピー性皮膚炎の症状改善に有効であることがわかった。
化粧品成分オンラインより引用
頭皮ケア成分まとめ

価格的にしょうがない部分もあるが、薄毛や白髪に作用するような成分は含まれていない。
どのスカルプシャンプーにも入っているようなありきたりな成分だな。
殺菌効果のある成分も配合されているため、今現在、常在菌のバランスが良い方は使うべきではないな。
あくまでも「ニオイ」や「フケ」「痒み」が気になる時だけ使うといいと思うぞ。
そして症状が落ち着いたら、優しい成分のシャンプーに変更だ。
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リグロシャンプーまとめ
メンズシャンプーといえば「とにかく強い洗浄剤で皮脂を取ればいいんでしょ」という物が本当に多いんだ。
だがこのリグロシャンプーは、とても上質なアミノ酸系洗浄成分が使われている。
値段的にもお手頃で、プロが自信を持ってオススメできる逸品と言うことが出来るな。
ただ一つ、殺菌効果のある成分が入っていることからも分かるとおり、万人に良いシャンプーというわけではない。
あくまでも、「フケ」や「かゆみ」などが気になる方向けのシャンプーと言えるな。
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