どうも長坂です
今回はSNSなどで大人気の「モーガンズ」
以前⇒「リッチ&フローラル(現【白樹】」の解析レビュー記事を書いたんだが、まーこれがイマイチだった。
ということで今回は、モーガンズシリーズで俺的に最も高評価の「モイスト&フォレスト」を丸裸にしちゃうぞ♥
結論 mogansモイスト&フォレストはこんなシャンプー
コスパ | ◯ この値段でこの成分ならアリ! |
乾燥肌 | ◯ 洗浄力はマイルド |
オイリー肌 | △ |
ダメージ毛 | ◯ この価格にしては良い補修成分を配合 |
乾燥毛 | ◯ この価格にしては良い保湿成分を配合 |
エイジング毛 | ◯ |
ボリューム出したい | △ |
ボリューム抑えたい | ◯ |
マイルドな洗浄成分、そこそこの保湿・補修成分、バカ高くない値段。
非常にバランスの良いシャンプーと言えるな。
ハイダメージや、毛細りしたエイジング毛などは、もうワンランク上の3.000円台のシャンプーをおすすめしたいところだが、ミドルダメージまでのちょい乾燥毛などには十分対応できる良シャンプーだぞ
成分を全力解析!
全力解析!・・・の前に、いつものくど~い説明からな。
当ブログの読者はサラ~っと読み飛ばしてくれよな。
まず大前提として、シャンプーの「命」は洗浄成分なんだ
シャンプーは6~8割が水。2~3割が洗浄成分(界面活性剤)。あと補修・保湿などのオマケ成分だな。
この2~3割を占める洗浄成分に安価で強いものを使っていたら、どんなに素晴らしい補修・保湿成分を配合していたとしても、なんの意味もない。
毎日のシャンプーで皮脂も潤いも過剰に奪われ、どんどんダメージを負うことになるぞ。
オタク美容師としては、ちょっと高価になってしまうが、アミノ酸系の洗浄成分を強くおすすめするぞ
ちなみに成分表は、配合量の多い順に書かれているぞ
ではmogansモイスト&フォレストの成分はどうかな?
水、コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸2Na、ラウラミドプロピルベタイン、グリセリン、ラウリン酸ポリグリセリル-10、プロパンジオール、ペンチレングリコール、トレハロース、塩化Na、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、PCA-Na、アスパラギン酸Na、アラニン、アラントイン、アルギニン、イソロイシン、イノシン酸2Na、セリン、タウリン、チロシン、トレオニン、バリン、ヒスチジンHCl、フィチン酸Na、フェニルアラニン、プロリン、リシンHCl、ロイシン、カプリル酸グリセリル、グアニル酸2Na、クエン酸、グリシン、グルタミン酸、ローマカミツレ油、ショウズク種子油、レモン果皮油、ユーカリ葉油、ニオイテンジクアオイ油、ラベンダー油、レモングラス油、ライム油、マンダリンオレンジ果皮油、グレープフルーツ果皮油、ローズマリー葉油、ベチベル根油、イランイラン花油、ティーツリー葉油、ココアンホジ酢酸2Na、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ポリクオタニウム-10、エタノール、カプリル酸グリセリル、カラメル
黄色いところが洗浄成分だな。
洗浄成分1 コカミドプロピルベタイン
いろ~~んなシャンプーに普通に配合されている成分だな。
洗浄力も普通くらい。
しかし皮膚刺激の少ない、非常に安全な成分ではあるぞ。
ベビーソープなどにもよく配合されているな。
洗浄成分2 ココイルグルタミン酸2Na
おおー!これは俺も大好きな良成分だぞ
アミノ酸系界面活性剤で、洗浄力は非常にマイルド。
お肌と同じ弱酸性で、皮膚刺激もほとんどない。
さらに、柔軟効果や、他の成分の刺激を緩和する作用まであるんだ
魔法だな!
洗浄成分3 ラウラミドプロピルベタイン
これも普通によく見る成分だな。
洗浄力も普通くらい。
皮膚刺激は少なめで、安全性の高い成分ではあるぞ。
ベビーソープなどにもよく使われているよな。
粘り気があるため、増粘や洗浄力の調整でサブ的に配合されてるかんじだな。
洗浄成分まとめ
総合的に見て、かなりマイルドな洗浄成分だな。
オールアミノ酸系の3.000円台のシャンプーには及ばないが、ミドルダメージやちょい乾燥毛くらいなら、十分対応できるとてもバランスの良い配合になっているぞ!
保湿・補修の成分はどうかな?
洗浄成分はそこそこ良かった。
では、保湿・補修の成分はどうかな?
これは!と思うものをピックアップして解析していくぞ
保湿成分1 グリセリン
主に頭皮の保湿目的で配合される成分だな。
高い吸湿性・保水性で、頭皮を乾燥から守ってくれるぞ。
2016年に坂本薬品工業によって、グリセリンの角層水分量への影響が報告されているな。
信憑性も高いぞ!
グリセリンに角層水分量増加による保湿作用が認められています。
化粧品成分オンラインより引用
保湿成分2 プロパンジオール
水分量を増加させてくれる保湿成分だな。
このプロパンジオール、水分量を増加させることには長けているのだが、水分を保持できないというとっても残念な特徴があるんだ。
そこで登場するのが、先に書いた「グリセリン」なんだな
プロパンジオールで増加させた水分を、グリセリンと併用することで「閉じ込める」というイメージだな。
2009年に岩瀬コスファおよびデュポンによって報告されているぞ。
プロパンジオールに角層水分量増加による保湿作用が認められています。
化粧品成分オンラインより引用
プロパンジオールは増加した角層水分の保持力がほとんどありませんが、グリセリンを併用することでグリセリン単体を上回る角層水分量を示し、持続効果を発揮することが明らかにされています。
補修成分 ジラウロイルグルタミン酸リシンNa
きたーー!
これこれ!俺の愛する補修成分、俗に言う「ペリセア」だな
毛髪に吸着すると瞬時に浸透して修復、ハリコシを出してくれる神成分なのだ
2008年旭化成ファインケムから報告されているぞ
ジラウロイルグルタミン酸リシンNaに毛髪修復作用が認められています。
化粧品成分オンライン
ジラウロイルグルタミン酸リシンNaの毛髪浸透および修復メカニズムは、1鎖型のラウロイルグルタミン酸Naがより浸透しがたいことから、化学構造的に2鎖のアシル基とペプチド骨格をもち、その構造が毛髪中のタンパク質やセラミド2に類似し親和性が高いこと、かつ表面張力低下能に優れていることに由来すると考えられています。
保湿・補修成分まとめ
3.000円台のシャンプーによく配合されてるヘマチンや、フルボ酸、セラキュートなど上を見たらきりがないが、この価格でこの成分なら十分合格点だと思うぞ
健康毛~ミドルダメージの方にはとても良いシャンプーだな。
⇒【ヘマチン配合】俺も使ってる超低刺激アミノ酸系シャンプーはこちら
実際使ってみた! レビュー
シャンプーなんてもんは、成分がどんなに良くても、使ってみるとガラっと印象が変わったりするもんだ。
ということで、使ってみたぞ!
レビュー1 香りは?
爽やか~なアロマ的な香りだな。
そんなに強い香りではないぞ。
「華やかな甘い香りが大好き!」「翌日まで残っていてほしい!」って方にはちょっと弱いかな?
メンズもいける、無難な香りだぞ。
⇒【あま~い香り】超豪華な成分の高級シャンプーはこちら
レビュー2 泡立ちは?
泡立ちはとっても良いぞ。
きめ細かいモッコモコの泡だな。
まあ泡立ちなん品質にはな~んも関係ないけどな。
現に高級シャンプーより安いシャンプーのほうが泡立ち良いしな笑
肝心な使用感は?
ダメージ毛に使っても、全くキシキシしなかったぞ。
まあ、オールアミノ酸系シャンプーと比べたらさすがにシットリ感は劣るが、ミドルダメージくらいまでの髪には、とても良いシャンプーだと感じたな。
トリートメントもさらっとチェック
mogansモイスト&フォレストのトリートメントの最大の特徴は、ツルっとさせる成分「シリコン」が配合されていないこと
なのでとっても「軽い」質感に仕上がるんだな。
逆に引っかかりが気になるハイダメージ毛や、乾燥毛などには合わないかもな。
現場の美容師として、どーしてもこれだけは言わせてほしい!
mogansモイスト&フォレストは、価格のわりにとっても良いシャンプーなのは間違いない。
でも…でもでも!これだけはどーーしても言わせてほしいんだ
mogansはノンシリコンを前面に押し出して売り込んでいる。
だが、売りたいがためにシリコンを「悪者」にするのは違うと思う
「シリコンが毛穴に詰まる」なんてありえない
そんなことは現場の美容師はみ~~んな知ってるよ
売りたいからって嘘はいけない!
美容業界はこんなのばっかり…もうやめないかい?
他社を貶めるんじゃなく、自社の価値を高めなよ
せっかくこんなに良いシャンプーなんだからさ!って思っちゃうな。
引っかかる髪質なんかで、ツルツルさせたかったらシリコン入り。
ふわっと軽いのが好みならノンシリコン。
それだけのことだよ。
コンディショナーの成分として毛髪に残ったシリコーンも、次の洗髪時には洗い流されるため、毛髪に蓄積したり、毛穴に詰まることもありません。
資生堂HPより引用
まとめ
・洗浄成分はとってもマイルドでGOOD!
・保湿成分もこの価格では最高クラス!
・強いて言えば、補修成分がちと弱いか
・香り、使用感・価格なども含めて、全体的にバランスのとれた優れた良シャンプーだ!