結論:オルナオーガニック(モイスチャー)はこんなシャンプー
コスパ | △ ちょっと高めかな? |
乾燥肌 | ◯ 一つ強い成分が入ってるが、主成分はアミノ酸系、頭皮保湿成分もモリモリ |
オイリー肌 | ◯ モイスチャーと言いながらわりとふわっと系 |
ダメージ毛 | △ 補修成分はいまいち |
乾燥毛 | ◎ 保湿成分モリモリ |
エイジング毛 | ◯ 頭皮に良い成分も配合 |
全体的には「すごく優れたシャンプーだな」という印象。
ただシャンプーの「命」洗浄成分に、一つ脱脂力の強い成分が入ってるのと
1mlあたりの値段が4.5円前後ってとこが気になるところだな。
成分を全力解析!
オルナオーガニック(モイスチャー)の成分はこんなかんじだ
水、ココイルグルタミン酸TEA、オレフィン(C14-16)スルホン酸Na、コカミドメチルMEA、ラウロイルメチルアラニンNa、コカミドプロピルベタイン、グリセリン、セテアレス-60ミリスチルグリコール、セラミドNP、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸Na、アセチルヒアルロン酸Na、ローズマリー葉エキス、キュウリ果実エキス、セイヨウニワトコ花エキス、ラベンダー花エキス、オリーブ果実油、アルガニアスピノサ核油、シア脂、ツボクサエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、オウゴン根エキス、イタドリ根エキス、ユキノシタエキス、ソメイヨシノ葉エキス、カンゾウ根エキス、チャ葉エキス、ヒメフウロエキス、カミツレ花エキス、ローマカミツレ花エキス、トウキンセンカ花エキス、ヤグルマギク花エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、フユボダイジュ花エキス、アルニカ花エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、ゼニアオイ花エキス、パリエタリアエキス、オレンジ果皮油、コウスイガヤ油、ライム油、ビターオレンジ花油、レモン果皮油、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルMg、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、アスコルビルグルコシド、ヒアルロン酸クロスポリマーNa、加水分解ケラチン(羊毛)、ペンチレングリコール、安息香酸Na、デシルグルコシド、ポリクオタニウム-10、クエン酸、EDTA-2Na、PCAイソステアリン酸PEG-40水添ヒマシ油、BG、エタノール、フェノキシエタノール
黄色いところが洗浄成分だな。
洗浄成分1 ココイルグルタミン酸TEA
きたー!俺の最も愛する成分の一つ「ココグルタミン酸TEA」
弱酸性で、洗浄力もとってもマイルド。
なんといっても洗い上がりの柔らか~い質感が特徴なんだな。
他の成分の刺激を緩和する作用まであるんだぞ!素晴らしい!
洗浄成分2 オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
こいつが↑で述べた脱脂力が強い成分なんだよ。
あの悪名高い「ラウレス硫酸」と同程度の脱脂力があるんだな。
肌荒れ中の人や、アトピーの人は注意が必要かもな。
ただ、メインが洗浄力の非常に弱い成分であることから、その補助として少量配合されているのではないかと考察されるな。
実際使ってみても、ラウレス硫酸のようなゴワつきや、キシみは感じなかったからな。
洗浄成分3 ラウロイチルメチルアラニンNa
これは良い成分!
洗浄力の非常にマイルドなアミノ酸系の成分だな。
コイツの特にすごいところは、洗浄成分でありながらコンディショニング効果があるということ。
しっとりサラサラの手触りが特徴の洗浄成分なんだな。
洗浄成分まとめ
メインは高価なアミノ酸系。
アミノ酸系の弱い洗浄力を「スルホン酸」で補助するという形だな。
この場合「スルホン酸」の配合量が問題になってくるんだ。
「スルホン酸」が多ければ当然キシみやゴワつきが出て、地肌は乾燥。ダメダメなシャンプーということになる。
しかし実際使ってみたところ、ラウレス硫酸のようなゴワつきは全く感じなかった。
やはり補助的に少量配合されてると考察できるな。
となると、なかなかバランスの良い洗浄成分だと思うぞ。
まあそりゃあもちろんオールアミノ酸系洗浄成分のほうがいいに決まってるけどな!
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保湿・補修成分はかなり上質!
保湿成分 セラミドNP
なかなか優秀な保湿成分。
1999年に日光ケミカルズにより検証結果が報告されているな。
1999年に日光ケミカルズの検証により、皮膚のバリア機能改善作用が認められている。
化粧品成分オンラインより引用
ただセラミドにも「セラミドEOP」、「セラミドAP」などいろいろあって
天然ヒト型セラミドと言われる「セラミドAP」などは合成ヒト型セラミドの3倍もの保湿力があると言われているんだ。(セラミドNPは合成セラミド)
セラミドAPも配合してたら言うことなかったんだけどな。(この価格では高望みしすぎか…)
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保湿成分 水溶性コラーゲン
こいつは俺も「おおー」と感心した保湿成分だ。
こいつは高い保水性を有していて、ツルツルした質感になるという特徴もあるんだな。
2020年にニッピによって報告されているぞ!
水溶性コラーゲンに皮表水分保持による保湿作用が認められています。
化粧品成分オンラインより引用
水溶性コラーゲンが抱え込む水のほとんどは結合水であり、また結合水量はコラーゲンの3重らせん構造に依存することが明らかにされています
保湿成分 アセチルヒアルロン酸Na
おおー!これまた素晴らしい保湿成分
みんな大好きヒアルロン酸の2倍以上の保湿力があるといわれているぞ。
モイスチャーというだけあって保湿成分に対する本気度が凄いな。
1998年にあの資生堂さんが効果を報告しているぞ
アセチルヒアルロン酸Naに角質層の柔軟化効果が認められています。
化粧品成分オンライン
この角質柔軟効果のメカニズムは、アセチルヒアルロン酸Naが疎水基であるアセチル基を導入していることにより、皮膚表面に対する吸着性・親和性が向上し、角質表面に効率的に保持され、その結果として角層内部から蒸発してくる水分をより多く捕捉するというものであると考えられています。
保湿・補修成分まとめ
まず最初に言っておく。
俺は◯◯エキスとかいう植物の汁は信用してない。
最近流行のオーガニックシャンプーも「ジュース系シャンプー」なんて揶揄している。
確かに効果のあるものもあるかもしれないが、短時間で洗い流すシャンプーに入ってるからって、なんになるというのか…
ということで「オルナオーガニック」のたくさん入ってる植物の汁も信用してはいないんだな。
しかしこの「オルナオーガニック(モイスチャー)」には、しっかり科学的に実証された成分もこれでもか!と配合されている。
上記の他にも「グリセリン」、「加水分解コラーゲン」、「サクシノイルアテロコラーゲン」、「加水分解ヒアルロン酸」、「ヒアルロン酸Na」などほんとうに豪華だ。
「絶対にしっとりさせてやる」という本気度がうかがえるな。
実際使ってみた!レビュー
香りは?
本当に弱~~い自然な香りだ。
華やかな甘い香りが大好き!って方には向かないな。
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泡立ちは?
特別良くもないけど、特別悪くもない。
まあ泡立ちなんて品質にはな~んも関係ないけどな。(ラウレス硫酸めっちゃ泡立ち良いしな)
肝心の使用感は?
一つ「スルホン酸」という強い成分が入ってるから、「どうかな~?」なんて疑ってたけど、これが使ってみると驚きのしっとり感なんだよ。
もちろんキシみ・ゴワつきなんかは一切なかったな。
やはりシャンプーは成分だけ見て判断してはいけないな。
実際使ってみるとガラっと印象が変わるからおもしろいっ!
メインのココイルグルタミン酸の弱い洗浄力を補助する役割で、スルホン酸自体の配合量自体はそんなに多くないものと推測されるな。
トリートメントのほうもサラっとチェック
水、グリセリン、セタノール、トリエチルヘキサノイン、セテアリルアルコール、ビスセテアリルアモジメチコン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアリルアルコール、ベヘントリモニウムクロリド、ジメチコン、ソルビトール、セラミドNP、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、加水分解ヒアルロン酸、ヒアルロン酸Na、アセチルヒアルロン酸Na、ローズマリー葉エキス、キュウリ果実エキス、セイヨウニワトコ花エキス、ラベンダー花エキス、オリーブ果実油、アルガニアスピノサ核油、シア脂、ツボクサエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、オウゴン根エキス、イタドリ根エキス、ユキノシタエキス、ソメイヨシノ葉エキス、カンゾウ根エキス、チャ葉エキス、ヒメフウロエキス、カミツレ花エキス、ローマカミツレ花エキス、トウキンセンカ花エキス、ヤグルマギク花エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、フユボダイジュ花エキス、アルニカ花エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、ゼニアオイ花エキス、パリエタリアエキス、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルMg、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、アスコルビルグルコシド、ヒアルロン酸クロスポリマーNa、オレンジ果皮油、コウスイガヤ油、ライム油、ビターオレンジ花油、レモン果皮油、乳酸、リンゴ酸ジイソステアリル、グリチルリチン酸2K、アミノプロピルジメチコン、クエン酸、クエン酸Na、ステアリン酸グリセリル(SE)、ペンチレングリコール、ジグリセリン、ジメチコノール、パルミチン酸エチルヘキシル、ポリクオタニウム-7、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、BG、エタノール、フェノキシエタノール
まずパっと見で分かるのが、カチオン界面活性剤(赤い所)がベースになっていないということ。
一見して「軽い自然な質感」なんだろうなと想像がつく。
その代わり、水溶性コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、加水分解コラーゲン、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、アスコルビルグルコシド、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、リン酸アスコルビルMg、ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸クロスポリマーNa、アセチルヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、セラミドNPなど
保湿成分をこれでもか!と配合している。
あとの「植物の汁」には期待できないが、これだけの保湿剤を配合していれば、自然なしっとり感は得られるだろう。
シリコン、カチオン界面活性剤などの「表面的な皮膜」でごまかすのではなく、もっと根本的に保湿・補修しましょうという、明確な意図がうかがえる素晴らしいトリートメントだな。
実際使ってみても、「軽いけど、まとまる」という絶妙な質感っだったぞ。
気に入った!
だがやはりハイダメージ毛などは、少し物足りないかもな。
ブラッシング時などの物理的なダメージ回避のためにも、ハイダメージ毛の方はもっと重ためのシリコンたっぷりトリートメントのほうがいいかも。
※ここで現役美容師が声を大にして言いたいのが、「シリコンは決して悪い成分ではない」ということ!
「シリコンが悪い成分」というのは、シリコンを悪者にして商品を売りたいどっかのメーカーが作り出した妄想だからな。
けして毛穴に詰まって毛が抜けるなんてことはないから安心していいぞ。
そのへんのことは⇒こちらの記事で詳しく書いてるので、今後のためにもぜひ読んでいただきたいな。
まとめ
・洗浄成分は比較的マイルド
・洗浄成分に一つ脱脂力が強い成分があるが、気にならないレベル(配合量が少ない?)
・保湿成分はとても豪華
・トリートメントは「軽いが、しっとり」という絶妙の質感